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明石岩屋神社 布団太鼓 水引幕 『龍虎乃図』

2021.02.01

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只今、兵庫県明石市の岩屋神社東戎町の大変貴重な水引幕をお預かりしております。長年の使用で、傷みが進んでいる為、修復の ご依頼をいただきました。 令和4年の大改修に向け、これから作業に入ります。

改修前の画像を掲載させていただきます。

 

 

明石岩屋神社 布団太鼓保存会 水引幕

~図柄『龍虎乃図』(昭和30年製 絹常作、当主 五代目 小紫敏正)

寸法(15尺×2尺8寸5分)

 

「絹常」は、初代当主 小紫常蔵が播磨国小野に於いて修業ののち、独立し創業したと伝えられる。

絹常の作品が高い評価を受けるのは、その技術の高さにある。獣の表現、金糸の流、「糸撚り」と

呼ばれる技法によって生み出される絶妙なぼかしは、作品に勢い、躍動感を与える。

下絵は、京都の絵師が手掛けていたと云う。

 

昭和の終わりまで、播磨(播州)地方には数多くの絹常作品が残されていたが、現在では、懸装品

の新調が相次ぎ、絹常作品が少なくなりつつあり、本作品の水引幕は、高度な繍技を後世に伝え

残すためにも、大変貴重なものといえる。

 

 

(図柄解説)  龍は天に住み雲雨を自在に操る力を持つとされる想像上の動物である。

恵みの雨をもたらし、その雷によって邪気を追い払うと伝えられている。

又、虎は陸上に住む獣の主と云われ、悪鬼さえも虎を恐れると云う言い伝えから、

魔除けとして崇められている。

「龍虎乃図」は、天の王者「龍」と陸の王者「虎」が一対になる事により、

力強さと躍動感を表すと共に、神獣として吉兆を願う心を表現している。

 

 

 

 

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