2018.06.20
香川県にめずらしい掛け布団があると聞き、琴平町立歴史民俗資料館に見学に行ってまいりました。
ここでは、昭和29年頃まで使用されていた谷川地区の太鼓台が常設展示されていて、間近に見ることができます。
龍の布団締め。 五段布団の羅紗生地には、唐草の刺繍が施されています。
非常に めずらしい力士の掛け布団。この図柄を見たのは初めてです。
「越之森」
「愛宕山」
飾り幕の図柄は、『源義経の八艘飛び』。
「平家の御座船」 「源義経」 「龍の頭」 「能登守教経」
~壇ノ浦の合戦~平家の強者、能登守教経は大将と組まんと源氏の船に次々と乗り移り、ついに義経の船に行き会う。
教経が義経めがけて飛びかかろうとすると、義経は次の船に飛び移る。教経が追えば飛び、追えば飛びして船八艘を飛んで
逃れたという。
資料館の近くに「へんこつ屋」という和菓子屋があり、玄関の上に見事な祭り屋台の彫刻(狭間)が飾られていました。
姫路の屋台に装飾されていた狭間を、先代の御主人が購入されたそうです。
大正初期創業の琴平町で最も古い老舗の和菓子屋で、建物は登録有形文化財に指定されています。
「祇園林夜雨」
「巴御前奮戦」
「中川瀬兵衛九度敵兵を追い退く」
「大江山頼光の木渡り」
「飾磨 松本」と墨書きがありました。 播州の彫刻師、松本義廣氏と思われます。
これからも各地の資料館の刺繍を紹介していきたいと思います。