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資料館見学2 淡路型の水引幕

2018.02.01

明治時代,大正時代に制作された、淡路型の水引幕を見るため、淡路市の北淡歴史民俗資料館に見学に行ってまいりました。

この資料館では、旧北淡町の布団だんじりに使用されていた祭礼道具が所蔵されており、間近で見る事ができます。貴重な年代物の刺繍をいくつか紹介いたします。

説明文によると、「~布団だんじりのはじめ~ 淡路島の檀尻のはじまりは、元禄三年(1690年)当時、洲本八幡神社の祭礼に大勢で綱を持って曳き歩いた、屋台のようなものが起源だと言われています。時代とともに改良が加えられて寛保三年頃から大型し、舞台つきの檀尻が造られ、浄瑠璃入りで演芸なのが行われました。その後、江戸時代後半からは、祭りの信仰から娯楽へ変わり、屋台に彫刻や刺繍などを取り入れた豪華なものに、変遷していきました。この頃から、全島で檀尻が作られるようになり、明治二十年頃からは現在の大型で真っ赤な五重布団檀尻が競って造られました。さらに、彫刻・金綱・水引・提灯などが年を追って豪華なものに変わっていきました。」

 

 

◆水引幕『追い掛け龍乃図』 大正時代 大歳製

淡路市富島 石田 旧水引幕

純金糸製  龍の牙、爪、背ビレのトゲには象牙が使用されています。

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吽形の龍 (雄)

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阿形の龍 (雌)

 

 

 

※以下の刺繍は、所蔵庫に保管されています。普段は、展示されていません。

◆水引幕『九尾狐退治乃図』 明治時代 小泉久吉 作

淡路市斗ノ内 浜 旧水引幕

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上總介広常(かずさのすけひろつね)

 

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陰陽師 安倍泰成

 

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九尾狐(玉藻の前)

 

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三浦義明

 

 

◆刺繍入り幟『応神天皇、神宮皇后、武内宿禰』 明治初期 岩田虎市 作

じんぐう

 

これからも各地の資料館の刺繍を紹介していきたいと思います。

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