2018.03.16
本日3月16日に和歌山県紀の川市粉河の北町地区に飾り幕の納品に行ってまいりました。
飾り幕は、傘幕と行燈幕の二張で図柄は、傘幕が『波に雲龍乃図』(幕末~明治初期製)、行燈幕が『富士の巻狩り乃図』(大正時代製)です。これらの幕は、集会場の整理をした際に押入れの奥から発見されたもので、地区の方も初めて見るものだったそうです。幕の状態は、金糸・絹糸の腐食が非常に進んでいましたが、いずれも文化庁の補助事業「紀の川市文化遺産観光復興地域活性化事業」の一環で、約半年をかけて当店で大改修させていただきました。
※粉河祭は、平成30年7月28日(土) 宵宮、29日(日) 本宮でお披露目されます。
学芸員の方も来られて、修復箇所の説明と、最終の点検をいたしました。
行燈に幕を張り、幕の総丈と乳の位置を確認いたしました。
暴れる大猪に またがる仁田四郎忠常
夕日と富士山。下には、鹿と兎。