2017.12.10
明石型の布団太鼓を観るため、兵庫県明石市にある明石市立文化博物館に見学に行ってまいりました。説明文によると、明石二見町西二見で実際に使用されていたもので、明治時代後期に新調されて以来、二見町の御厨(みくりや)神社の秋祭りで担がれていました。しかし、屋台を地面に投げ落とす荒々しい担ぎ方を続けたため傷みが激しくなり、平成12年の「明石千年の夢まつり」への参加を最後に保存されることになりました。この屋台の高欄掛けには、「鯛・蛸・伊勢海老・鯱」の刺繍が施され、欄干にも魚類が彫られるなど、浜手の屋台らしい珍しい図柄が見られます。
珍しい鯛の高欄掛け
明石らしい蛸の高欄掛け
鯱の高欄掛け
水引幕、高欄掛けの落款は、絹常となっています。
四匹の龍を表した水引幕
右には伊勢海老の高欄掛けが見えます。
下から見えないところにも鯛の図柄を染め抜ぬいた天幕がありました。
これからも各地の資料館の刺繍を紹介していきたいと思います。