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紀繍乃や きしのや

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昼提灯

「昼提灯」新調

地区名 兵庫県神戸市垂水区(秋祭り)西垂水
図柄 「二見ヶ浦曙乃図」

夫婦岩は古来より日の出遙拝所として知られてきました。沖合約700m先には猿田彦大神縁りの興玉神石(霊石)が鎮まり、そこは降臨する神の依り代であり、常世の国から神が寄りつく聖なる処と言われてきました。夏至前後の僅かな期間、夫婦岩中心から富士山と日の出が重なる風景を見ることができます。本作品も夏の方角の昼提灯のみ富士山を描きました。

※純金糸、白金(プラチナ銀糸)、正絹糸による非常に豪華な昼提灯です。図柄は淡路、明治時代の下絵の雰囲気を再現いたしました。岩の立体感を強調させるために、枕と呼ばれる金糸による立ち上がりを通常よりも高く刺繡いたしました。波の水玉には、「長崎刺繍」でよく用いられる伝統的な錺金具での表現方法を取り入れました。また提灯上面に「三十六菊」、下面には「海龍(あまりゅう)」を金駒刺繡で表現いたしました。

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「昼提灯」新調

地区名 兵庫県淡路市室津(秋祭り)西濱
図柄 「近江八景乃図」

「近江八景乃図」日本の近江国(現・滋賀県)の琵琶湖周辺に見られる美しく優れた風景から「瀟湘八景」の様式に則って八箇所の名所を選んだものです。この名所八箇所を四つの昼提灯(春・夏・秋・冬)に纏めました。(一つの提灯に二箇所ずつ)

※純金糸、白金(プラチナ銀糸)による、非常に豪華な縫い潰しの昼提灯を復元新調。落ち着いた上品な図柄に浮きもの刺繍の繍技で「瀬々ノ城」「三井寺」「浮見堂」「石山寺」など、合計16棟の御殿を表現いたしました。屋根の張り出しは最大約3寸(9センチ)にもなります。また人物の数は合計9人。純金糸、白金糸、正絹平糸 撚糸を用いて「旅人」や「雁の群れを指差す人」「煙管で煙草を吸う人」など生き生きとした人物を肉入レ刺繍で細かく表現いたしました。

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(冬)◆比良暮雪(ひらのぼせつ) ◆唐崎老松(からさきのおいまつ)

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(春)◆粟津瀬々ノ城(あわづのぜぜのしろ) ◆三井晩鐘(みいのばんしょう)

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(夏)◆堅田落雁(かたたのらくがん) ◆矢橋帰帆(やばせのきはん)

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(秋)◆瀬田唐橋(せたのからはし) ◆石山寺秋月(いしやまでらのしゅうげつ)

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(冬)◆比良暮雪(ひらのぼせつ) ◆唐崎老松(からさきのおいまつ)

「昼提灯」大改修(金糸・正絹糸 全面総張替え)

地区名 兵庫県南あわじ市福良(春祭り)十軒家
図柄 「二見ヶ浦曙乃図」

夫婦岩は古来より日の出遙拝所として知られてきました。沖合約700m先には猿田彦大神縁りの興玉神石(霊石)が鎮まり、そこは降臨する神の依り代であり、常世の国から神が寄りつく聖なる処と言われてきました。毎年5月から7月の期間、夫婦岩の間から日の出を見ることができます。
※朝日、夫婦岩、波、波頭、鶴、亀、帆掛け舟など旧昼提灯から取り外し、古い金糸、正絹糸をすべて外して、新しく刺繍仕直しました。白羅紗地はウール100%の本羅紗を使用、金糸は純金糸を使用、色糸は正絹を使用いたしました。吉祥文様である雌雄二羽の鶴、亀を配置し、また地区名の「十軒家」の文字を埋め込み刺繍で表現いたしました。

二見

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「昼提灯(子供太鼓用)」新調

地区名 大阪府堺市百舌鳥(月見祭)土塔町
図柄 「虎と竹乃図」

虎は竹林に住み、陸上に住む動物の王といわれ、五毒を除き、魔除けの性質を持つ。「虎は千里を行って、千里を帰る」と言い伝えられ、一日に千里の距離を走り、千里戻ってくることができるほど勝れた行動力を持っている。また「虎は子思うて、千里を帰る」という言葉もあり、親が子を思う気持ちの強さを表します。巨大な力を秘めた虎は、あらゆる厄災を追い払う守護神としても崇められている。
※白羅紗地に雌雄の虎が追掛け合っている姿を肉入レ刺繍で表現いたしました。金糸は、(赤口、つや)の2種類。色糸は正絹を使用いたしました。

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「昼提灯」新調

地区名 兵庫県高砂市曽根町(秋祭り)北之町
図柄 「玄武乃図」

「玄武(げんぶ)」とは、古代中国で生まれた伝説上の神獣、方角を表す四神のひとつ。東の「青龍(せいりゅう)」、西の「白虎(びゃっこ)」、南の「朱雀(すざく)」と並び、北の方角を守護する水神といわれています。一般的に亀に蛇が巻き付いた姿で描かれており、また亀は「長寿と不死」の象徴、蛇は「繁殖」の象徴であると考えられています。色は「黒」を表し、季節は「冬」を表します。
※播州型(特大)の昼提灯に玄武の姿を、縫い潰しの肉入レ刺繍で表現いたしました。全体的に玄武を表す「黒」を強調した、色あいにまとめました。

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「昼提灯」大改修

地区名 兵庫県南あわじ市掃守 (春祭り) 掃守 
図柄 「鳳凰と桐乃図」

「鳳凰」とは、「聖天子の出現を待ってこの世に現れる」といわれる、孔雀に似た想像上の瑞鳥のひとつとされる。雄を「鳳(ほう)」、雌を「凰(おう)」という。霊泉(甘い泉の水)だけを飲み、120年に一度だけ実を結ぶという竹の実のみを食料とし、梧桐の木にしか留まらないという。また八仙人が住むとされる伝説上の山、「崑崙(こんろん)山」に鳳凰は棲んでいるとされる。
※提灯を分解し、刺繍を広げた状態にして金糸をすべて綴じ直しいたしました。桐の花などの色糸は彩色をし、鳳凰の尾羽根は分解した際に昔の色糸が残っていた為、それを元に同じ色(白・水色)の巻き付けで復元いたしました。提灯のワンは塗り直し、錺金具は修理をして再メッキいたしました。

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「昼提灯」新調

地区名 兵庫県南あわじ市阿万(春祭り)伊賀野
図柄 「四季鳥獣乃図」

◆春:鸞鳥【桜、土筆、蒲公英(たんぽぽ)】……鸞鳥(らんちょう)とは神霊の精が鳥と化したものとされています。「鸞」が雄の名で、雌は「和」とされます。鳳凰が歳を経ると鸞鳥になるといわれています。また鳳凰の目と羽根と尾が青いのが鸞鳥としています。

◆夏:鳳凰【桐、菖蒲(あやめ)】……中国神話の伝説の瑞鳥のひとつです。「鳳」が雄の名で、雌は「凰」とされます。「聖天子の出現を持ってこの世に現れる」といわれています。

◆秋:鹿【紅葉、桔梗、萩、薄(すすき)】……秋の紅葉と中秋の名月を見つめる、牡牝の鹿を表しています。

◆冬:獅子【冬牡丹、薄】……獅子は我が子を谷底に落とし這い上がることができた強い子だけを育てると言われています。子供を立派に育てたければ、苦難の道を歩ませよという例えからきています。

※「春夏秋冬」に、ちなんだ瑞鳥と聖獣を肉入レ刺繍によって表現いたしました。金糸は純金糸、本金糸(山吹、つや)を使用、色糸は、正絹を使用いたしました。

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春:鸞鳥

春

春:鸞鳥

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夏:鳳凰

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秋:鹿

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冬:獅子の谷落とし

「昼提灯」

地区名
図柄 「浦島太郎 龍宮城乃図」

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「昼提灯」大改修 昭和28年製

地区名 兵庫県淡路市室津 (秋祭り) 里組
図柄 「徳川家四景乃図」

昭和28年に淡路の大歳で制作されたもので、徳川家ゆかりの名所を四つの昼提灯にまとめたものです。
◆(壱)日光東照宮本殿……栃木県日光市に所在する神社。徳川家康を神格化した東照大権現を祀る、日本全国の東照宮の総本山である。

◆(弐)相馬中村神社……福島県相馬市に所在する神社。起源は相馬氏の始祖である平将門が建立した神社である。陸奥相馬中村藩の初代藩主、相馬利胤(よしたね)は、慶長20年(1615年)の大坂夏の陣では、徳川秀忠(ひでただ)の先鋒として奮戦している。

◆(参)名古屋城……愛知県名古屋市に所在する城。「金鯱城(きんこじょう)」の異名持つ。日本百名城に選定されている。築城主である徳川家康が、九男、義直(よしなお)のために築城したとされる。

◆(四)出雲大社楼門……島根県出雲市にある神社。主祭神は大国主命。徳川家康は大国主命(大黒天)に対する強い信仰を持っていた。徳川家の守り神である大国主命の頭巾を模した「大黒頭巾兜」も有名である。

※提灯を細かく分解し、刺繍を広げた状態にして糊入レと金糸をすべて綴じ直し補修いたしました。上下の「蛇の目」は古い金糸をすべて取り外し、駒に巻き取り、再び刺繍仕直しました。

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(壱)日光東照官本殿

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(壱)日光東照官本殿

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(弐)相馬中村神社

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(参)名古屋城

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(四)出雲大社楼門

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